マネジメントとゴルフ

ゴルフにおける重要なマネジメントと言えば、コースマネジメント、セルフマネジメントといった言葉が最初に浮かびますが、ここではもっと広義のマネジメント、即ち、与えられた制約条件の下、目標達成に向かってどのように行動をコントロールし、必要な軌道修正をしながら最小のリスクで最大のリターンを獲得していくかという視点でマネジメントを例示してみます。

目標スコアを実現するための実現するためにホール毎に目標をブレークダウンする

例えば、3ホール毎に2オーバーのペースを設定する。その設定ペースとホールの難易度をもとに、目標設定(パー狙いかボギー狙いか)をしていく。3ホールが終わると次の3ホールの目標設定のための振りかえりとフィードバックはする。ただし、スコアのプラスマイナスは次の3ホールに引きずらない。

強みを徹底的に生かしつつ弱みは極力使わない

 練習場で精度50%のショットはコースでの成功確率は20%以下、練習場で70%以上できてようやくコースで50%、コースでは成功確率を過信せず客観的に評価し、成功確率の高いショットを多く使えるように戦術を決定していく。例えば、ランニングアプローチを多用できるよう絶対に手前から攻める、パワー自慢であればなおさらドライバーをティーショットで使わない、・・・。

ゴールそのものではなくゴールまでのプロセスを重要視する

ボギーという結果だけを見て「これではダメだ! 次はバーディを取る!」と精神論が先走る人を良く見ます。そうではなく、そのボギーは良いボギーか悪いボギーか、ボギーの要因は何なのか、そのホールで何が良くて何が悪かったのか、本日のショット傾向はどうか、これらをそのホール終了後に速やかにフィードバックして、次のホールに生かすことが大切です。

その他、例を挙げれば枚挙にいとまがありません!

・ミスショットは計画に織り込んでおかなければならない
・目標達成は着実なオペレーション遂行の積み重ね
・スコアカードはカイゼンの宝の山 ・・・

追求していけば「ゴルフ版ドラッカーのマネジメント」まで作れそうです。

だからこそ、ゴルフでの失敗は経営の教訓にできるのです。
また、戦略論やマネジメント論を学ぶための良き教材になるのです。